その67 常連ファンの楽しみ方は
ディズニーランドに限りませんが、ほとんどの施設には「常連」「マニア」といった方々がいます。
例えばゲームセンターの常連や、喫茶店やレストランの常連、野球場にいつもいる私設応援団の人々なんかですね。
ディズニーランドにも、もちろんこういう人はいます。毎週、毎日の様にディズニーランドに通う、ディズニーランドという場所を生活の一部としている方々です。
ディズニーランドの常連は、「年間パスポート」という「一年中ディズニーランドに入り放題行き放題っすよお得っすよたまんねえっすよ」的なチケットを購入し、定期券の様にしてディズニーランドに入っています。
かく言う私も「なんとか仕事帰りにディズニーランドに寄ってスカッと楽しく一日をクロージングしてえ」と思い、年間パスポート購入を何度も検討したんですね。でも、前にも書きましたが何となく年間パスポートって「スーパーディズニーマニア」の証明書みたいで、今ひとつ踏み入れられなかったんです。
中には
「何でスーパーディズニーマニアになっちゃいけねえんだよこのタコ大体てめえディズニーランドのホームページとかやってやがって今更マニアは嫌とか言ってんじゃねえよというかもうちょっとディズニーランド行けよファストパスのレポートはどうなったんだコラ」
という方もいらっしゃるでしょう。すみませんごめんなさいもうしませんなんとかします。
というか、別にマニアになることは嫌じゃないんですね。
もちろん前に言った様に、男が一人で年間パスポートで入場するシチュエーションが厳しいというのもありますが、それ以上になんとなく「あの世界」が「いつもの世界」とゴッチャになっちゃいそうで、もったいない気がするんですよ。
私はディズニーランドの特殊な「世界」と、いつもの「世界」とのギャップが楽しいんですね。それが、いつでもディズニーランドに行ける様になって、ディズニーランドがいつもの「世界」の一部になっちゃったら、もったいない気がするんですよね。
ディズニーランドの「マニア」な人々は、この辺りをどうやって楽しんでいるかが私にはわかりません。
きっと新しいショーやアトラクション、わずかな違いを見つけて楽しんでいるのではないかと思うんですね。マニアな楽しみ方って、そのへんにあると思うんです。
「ディレクターズカット版の『ブレードランナー』はこのシーンが違う」とか、「ゲームボーイのドラクエはここがオリジナルと違う」
とか。ディズニーランドは常に新しいものが盛り込まれているので、そんなマニア欲を存分に満たしてくれると思うんですね。
ただ、その楽しみはディズニーランドでなければ得られないカタルシスなのかな、と思っちゃうんですよね。あの「独特の世界」と「普段の世界」とのギャップを楽しむ権利を失ってまで追うものかな、と。
そこまで考えた時、私は年間パスポートの購入をあきらめてしまいました。つい最近の事です。