その7 長編映画のオープニングについて


今さら何ではあるんですが、『ノートルダムの鐘』って観ました?個人的には『アラジン』以降低迷していた長編アニメで久々のスマッシュヒットだと思っています。トータルで観ると大した事ないんですが、オープニングがすごすぎるんですよ。ビデオを持ってる人はもう一度見直してくださいな。雲の上から町を抜けて、クロパンの居る人形劇小屋までワンカット。フロローが馬で追うシーンのカット割り。睨むノートルダム聖堂の像たちのアングル。そして鐘の鳴り響くタイトルへ。もう身震いしますな。音楽もまた最高だったりします。


ディズニー映画(長編)のオープニングは、ごく最近まで大きな工夫は凝らされていませんでした。「101匹わんちゃん」がちょっと良かった位で、なんだか紙芝居の様なオープニングが続いていたんですね。


この伝統を打ち破ったのが、『オリビアちゃんの大冒険』です。霧のロンドンから始まり、親子の団欒、突然の事件、オリビアの声が闇夜に響いて・・・思いっきり暗くなった所で、ヘンリー・マンシーニ作曲のメインテーマがズンチャッチャと流れます。「つかみ」としては最高でした。この演出を行った監督は、後に『リトル・マーメイド』や『アラジン』を作る事になります。


また、話題になったオープニングと言えば、『ビアンカの大冒険 ゴールデンイーグルを救え』です。CG (コンピューターグラフィックス)を使用して、オーストラリアの地平線かなたから、タイトルがズーーーーン!と迫ってきます。流れる草木もCGで、大迫力でした。


無茶苦茶やってたのが『美女と野獣』。挿し絵風の昔話から始まり、タイトルを出すと今度は「つかみ」から舞台背景から主要人物の紹介と役付けまで、一つの曲に収めてしまっています。およそ5分間、歌いっぱなしです。ミュージカルになるのもうなづけますね。


うだうだとオープニングについて紹介してきましたが、映画において、オープニングってものすごい重要な役割を果たしていると思うんです。オープニングの出来不出来によって、どれだけのめり込めるかが変わってくると思うんです。「つかみ」に失敗した映画は、のめり込む事も感情移入する事もできずに、「つまらない」という評価のまま終わってしまうんですね (『レリック』って映画、観ました?)。


現在の最新作『ヘラクレス』を観て、ちょっと今後が不安になったんです。確かに『ヘラクレス』でもオープニングには工夫が凝らされているんですけど、どうも「ノリ」に終始してしまって、肝心の内容が今一つだった様な気がしたんです。


次回作『Mulan』では、オープニングに注目だ!!



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