その78 メシがまずい
新世紀早々陰惨な話で申し訳ないのですが、ボクディズニーランドってメシがまずいと思うんですよ。
実はかなり前から思っていたのですが、色々なディズニーファンのHPや雑誌記事なんかで「〜〜はとっても美味!」なんて書かれているのを見ていると「実はボクって味オンチなんだろうか」とも思ってしまい、なかなか声を大にして言うチャンスはなかったんですね。
ですが!新世紀の今こそ声を大にして言おう!ディズニーランドのメシ、マズい!!
「えー、○○の△△は美味しいよー」等といった読者諸兄の声が聞こえる様ではありますが、それに対する弁明の前に、ボクの持論をお聞かせしたいと思うのであります。ベンベン。
メシ、というか食事に対する考え方として、ボクには非常にドライな考え方を持っているんです。
昔、ボクは勢いあまって家を飛び出して、貧乏な一人暮らしをしていた事があります。都内の安アパートで電気もガスも水道も止められて、郊外の畑からカボチャを盗んできては暗い自室で生のまま貪り食べたり、事務鋏で髪を自分で切って耳から血を流したりするという、松本零士の「男おいどん」の様な生活をしていました。仕事帰りに駅前のトンカツ屋から漂う肉汁の匂いや、ラーメン屋ののれんの間から聞こえる野菜炒めの音に生唾を飲み込むという悲しい青春を経験していたんですよ。
で、その頃のトラウマからどうもメシ(「食事」というより「メシ」)に対する執着心がいまだに強いんですよ。一言で言うと「いじきたない」。無論レストランで皿をベロベロ舐めたりはしませんが、今でも出された食事は絶対に残さないんですよ。また、イヌの食事の様に食事中は食べる事に夢中になり、他の物が一切目に入らない頃もありました。その後付き合っていた彼女のリハビリによりその癖は直ったんですけどね。
でも、今だに「妙に飾った料理」だの、「雰囲気で食わせるレストラン」等は楽しめないんですよ。高級料亭に行ってししおどしの音に耳を傾けながら舌鼓を打ったり、フレンチレストランでワインの香りを楽しみながらウィットに飛んだ話を女の子に聞かせる、なんていう芸当はできないんですね。
そんなボクの、メシの評価は「味」一本なんですよ。この年になると「価格」はよほどの事がない限り気になりません。「味」こそが唯一無二の評価基準。演出や装飾はボクにとってコンビニの弁当についてくる割り箸袋の中のつまようじ程度のものなのです。そんな奴がいるもんか、と思った方は、ぜひ学生街のラーメン屋にでも行ってみてください。ボクと同様、人生の業として義務の様にラーメンをすする人たちを見ることができると思います。
大きく話がそれましたが、ディズニーランドのメシ、いや食事です。ディズニーランドの食事は、「演出」がメインだと思うんですよ。ディズニーの世界に没頭して楽しむ人が、その世界の中で食べる食事ですからね。その方針は正しいと思いますし、「アリスのティーパーティー」でスジ牛丼でも出そうものならガックシだと思うんですよ。本当に。
ですが、ボクにとってディズニーランドで食べる料理の演出は、上記の様な理由でさほど私のハートに届かないんですよ。そして純粋に「味」だけで見たときに、「おお、これは美味い」と思わせるものがないんです。ダンボールの様なステーキや、つくねの様なハンバーグ。塩っ辛いカレーに、野菜のまったくないピザ。はっきり言って、マズいです。アメリカで食べる外食ってこんなんだったな、と思わない事もないですが、さほど滞米経験もないのでどうともいえません。
きっと演出混みの「食事」としては、そこそこの評価なのかもしれませんね。ただ、それを「メシ」として食べる私には納得のいかないのです。高級な料理を食わせろ、というのではなく、味だけで勝負できる「メシ」を食べさせて欲しいのです。単体で美味いメシに演出を付ければ、より光り輝くとは思うんですけどね。
ただ!イクスピアリ地下の飲食店街には、キラリと光る名店が数店。ニヤリ。